いけない!?同居生活


「よし。お昼の準備しよう!」



返事が来るのをじっと待っているのは落ち着かないから動くに限る。
私はそう思って、携帯を置いてリビングに戻った。




「あ、春さん。これからお昼作ろうと思うんですけど、外で食べる予定はありますか?」

「・・・予定はないけど、あたしの事は気にしなくていいって言ったわよね?」

「言われましたけど、春さん、私がおせっかいなの知ってますよね」




負けずにそう言うと、春さんはものすごく嫌そうな顔をする。
めげないもん。

さすがに、迷惑かな。
でも、心配なのは本当の気持ちだし。




「ごめんなさい・・・でも・・・」

「はぁ。あなたの面倒を見るって決めたのはあたしだもんね。あなたのおせっかいも引き受けないとね」

「春さん・・・」

「でも、もともとあまり食べないの。量は少なめでいいから」

「はい!」




食べてくれるってことだよね。
食べてくれるだけで十分。

嬉しい。




< 44 / 357 >

この作品をシェア

pagetop