いけない!?同居生活
「大丈夫です。ちゃんと、セーブして飲んでますから」
「それならいいけど」
「それに、もうすぐ帰りますから」
圭汰さんは明日も仕事。
あまり遅くならないほうがいいだろうし。
もう時計の針は11時を回っていて、そろそろタイムリミットだろう。
楽しい時間は、本当にあっという間だ。
「おかえり」
席に戻ると、圭汰さんの笑顔が迎えてくれて胸がキュンと鳴る。
ああ、幸せ。
今日なら私、圭汰さんに気持ち伝えられるかも。
別れ際に、さりげなく伝えてみようかな。
「さっき、頼んでたカクテル、来たよ」
「あ、本当ですね。美味しそう」
綺麗なピンク色のカクテル。
クイッと一口飲むと甘い香りが口の中に広がる。
美味しい。
私は、そのままそのカクテルを飲み干した。