いけない!?同居生活
春と圭汰
自分らしくない。
そう、自分でも思う。
それでも、“自分らしい”っていったいなんなのかと疑問に思った。
ずいぶん、自分というものを見失ってきた気がする。
本当の自分が、どこにあるのか。
もう、自分にすらわからない。
「・・・ごめん、誠」
ズーンと重い頭を抱えながらカウンターに戻った。
出勤して5時間くらいしてぶっ倒れてしまい、バックでかれこれ2時間休んでしまった。
「あ、よかった春。体調は?」
「うーん、頭は重いけど、まぁ大丈夫」
心配そうな誠を見て、安心させるように笑う。
誠は、本当にいい奴だ。