いけない!?同居生活


「とりあえず、これで様子を見よう」

「すいません・・・。お仕事中に」

「いや、いいよ。一人じゃ無理だし。戸惑っただろ?」




誠さんは春さんを気にしながら私の背中を押しそっと部屋を出た。




「・・・なにがあったか、聞いてもいいか?」

「はい・・・。でも、私もよくわからなくて」




私は、誠さんに自分が覚えている場面からの事を話した。
シャワーをかけられて目が覚めたこと。
ベッドに連れて行かれて組み敷かれたこと。

その時の春さんが、いつもの春さんじゃなかったこと。
突然、青ざめた顔で上から降りて飛び出して行ったこと。



「・・・だからベッド濡れてたんだな」

「はい・・・」




誠さんは頭を抱え込み、顔を顰めた。




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