南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )
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放課後、いつものように荷物をまとめて、
ふと南くんの席に視線を向ければ、
相変わらず綺麗な顔で、同じく荷物をまとめている模様。
南くんとの関係は、夏休み前と何1つ変わらず、南くんの中で私とのキスは気まぐれに過ぎなかったのかもしれない。
そんな時、
「おい、あれ桃城の制服じゃね?」
「おっ、マジだ!てかめっちゃ可愛い!」
「校門前って誰か待ってんのか?」
窓際にいた男子数名が窓から校門の方を見ながらザワザワと話し始めて、
「っ!」
その声に弾かれたように、窓の外へと視線を向けた南くんは、ハッとした顔をしてそのままカバン片手に早足で教室を出て行ってしまった。
「…南くん?」
南くんが去った教室で、噂されている校門前へと視線を向ければ
「わぁ、可愛い子…」
校門前に立っていたのは、桃城女学園の制服を着た黒髪ミディアムヘアの女の子。
桃城女学園は、有名な女子学校で顔良し頭良し、もちろんスタイル良し。
そんな子達が集まっていて、入学試験も才色兼備を競うような内容になっていると聞いたことがある。