南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )
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翌日、朝。
「えぇ!何それ!だって、夏祭りで佑麻ちゃんにキスまでしたんだよね?」
「…う、うん。」
茉央ちゃんに、昨日の出来事を報告すれば珍しく激おこ状態の茉央ちゃん。
「…信じられない!!男として最低だよ、南くん!」
「…でも、最初から相手にされてなかったし。ほら!最後の思い出をくれた、のかも。」
言ってて泣きそうになる。
茉央ちゃんの目には相変わらず怒りの感情が揺れてて、それだけでも私の心は救われるというものです。
ちなみに南くんは…と言うと、いつも通り…ほんといつも通りで、
なんだか考えてる私がバカバカしくなるくらい。
「…はぁ、もう南くんなんてやめて、新しい恋しようよ!佑麻ちゃんには幸せになって欲しい!」
そう言って泣きそうに笑う茉央ちゃんに、私は静かに頷いた。