南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )


「本当ですか?良かったぁ。…これ、スパイクなんですけど、忘れちゃったみたいで届けに行きたいんですけど…」


「あぁ〜…す、スパイク!南くんならもう部活向かったから、グラウンドの奥にいると思うよ?」


「ありがとうございます!助かりました。」


ニコッと微笑みかければ、遥かに上回って可愛い笑顔を返されて胸に何かが刺さる。


ハートを射止められてる場合か、私!


そのまま、その子はグラウンドへと駆け足で向かって行ってしまい、私は1人色んな想いが交差する。


あー、南くんとあの子はいつから付き合ってたんだろう〜とか。

スパイク届けてもらうくらいだから、両親公認の仲なのかな〜とか。


やっぱり、全然勝ち目ないなぁ、とか。


南くんって、ズルいなぁ…なんて。

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