南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )


そして、あっという間に訪れた放課後。


「今日はとりあえずみんなに書いてもらった文化祭の出し物のアンケートの取りまとめ、頼むな!」


「はい。」


先生からクラス分のアンケートの紙を受け取り返事をする嶋中くんの隣で、


まだ少しだけ実行委員を不服に思っている往生際の悪い女は私です。


当たり前のようにクラスのみんなはそれぞれ遊びに繰り出したり、部活に励んでいる。


ガランとした教室には、


「ちゃちゃっと終わらせようか。」

「そうだね。」


私と、嶋中くんの2人だけ。


でも不思議と居心地は悪くない。きっと嶋中くんの優しい空気が教室を包んでくれてるんだろう。


やっぱり、この人はとてつもなく包容力に溢れてる。


お兄ちゃんにするなら、嶋中くんみたいな人がいいなぁ。
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