南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )



「お前がいないと、ストレスの発散場所がない。」


……あーね。


毒舌でズバズバと暴言を吐けない=ストレスが溜まる=私がいないと困る


なるほど。。

「つまり、私は永遠に南くんに必要な人間ってわけだ!!!!よし、結婚しよう!南くん!!」


「調子のんな。」


そう言って、私を解放した南くんは私の頭を軽く小突いて”ばーか”と笑う。


口をきかなくなってから、何度聞きたいと思ったか分からないその言葉…

私が恋に落ちた言葉と、笑顔。


「南くん、大好き!!!」

「耳にタコ。」


また、こうして”好き”を伝えられる。もしまた突き放される事があったら…


「南くん!!好き!大好き!」

「…やっぱ、いない方がいいな。」

「え?!!…待って、落ち着いて!」


その度に私は伝えよう。
南くんが大好きだって。

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