南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )
もちろん、茉央ちゃんに報告。
一緒にいた宮坂くんにも。
「まじ?!」
「嘘!あの南くんから一緒に帰ろうって?」
「ふふっ、ふふふふ…そうなの!!そうなの!!そうなのー!!」
ドヤ顔で気持ち悪い笑みを浮かべる私に2人とも若干 引き気味だけどいいの。
気にしないから安心して。
だって、あの!あの南くんから…
放課後お誘いがあったんだよ?天にも昇る心地とはこのことか!!
もう荷物持ちだろうが、女除けだろうが、何だろうがやりますよ!!
「へぇ〜…瀬那もついに、佑麻ちゃんのこと気になってきたのかな?」
「良かったね!佑麻ちゃん!Wデートの日も遠くないかも!」
2人の言葉に、私の妄想は膨らむ。
どうしよう、告白とか…されちゃったら…きゃー!!!!死ぬぅぅーう!!!
でも南くんに会えなくなるから生きるぅうう!!
「おい、」
「おっ!噂をすればお迎えだよ!佑麻ちゃん。」
「はっ!ダ、ダーーリンッ!」
「誰がだよ、ウザい。」
ズバーーーッ
斬られた。私今、心ごと南くんに斬られた。
「早くしろ、置いてくぞ。」
何それ!!何そのセリフ!!カレカノっぽいじゃん!!に、ニヤける…
「ま、待って南くん!2人ともまた明日ね!」
スタスタと先に教室を出て行ってしまう南くんを慌てて追いかける私に、茉央ちゃんと宮坂くんはニヤッと手を振った。
あー、どうしよう。
本当に帰れるんだ…南くんと!!