南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )
生徒玄関を出て、人気の多い校門までを南くんと歩く…けど
「何でそんな離れてんの。」
「…人に見られるの嫌かな〜…って。」
「別に、今更だろ。」
そ、それって隣歩いていいって解釈するよ!いいの?
…時間切れ!もうそう解釈したから!
「ふふっ」
南くんの隣まで駆け足で近寄れば、自然と私のペースに合わせてくれる。
そんなところが好き。
「キモい。」
その言葉さえ、私の愛で受け止めよう。
「あ!南くん、カバン持つよ!」
「は?いい。」
「えっ…じゃあ、女除けしようか?」
「……お前みたいな変人が隣にいたら誰も寄ってこねぇよ。」
「……それって…南くんの役に立ててる?」
「……はぁ。」
南くんが私と一緒に帰るメリットを探した。結果、荷物持ちだったり群がる女の子たちから南くんを守る事だったり…って
私が思いつくのはそんな事で
他に、他に南くんが私と一緒に帰るメリット……
「…………。」
「何 難しい顔してんだよ。」
「あ!!南くんが事故に遭いそうになったら、私が盾になる!」
そっかそっか、1番大事なメリットを忘れてた。南くんの命は私の命と替えても守ってみせるから!安心して!!