南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )


「何言ってんの、さっきから。」

「え?南くんが私と一緒に帰るメリットを探してたの。じゃなきゃ、南くんが私と一緒に帰ってくれるなんて…」


「お前、本当に俺のこと好き?」


前にも聞かれたその質問。

こんなにも全身から好きを出してるのに伝わってないなんて悲しさの極み。


「…大好きだもん。」


頑張ってるのに!!と、ちょっと不機嫌にさえなる。


「なら、自分のこともう少し大事にしろよ。」

「え?」

「俺を思うなら、俺なんかのために死なれたら迷惑。」


”俺なんか”じゃないもん!!

南くんが生きててくれてこそ、私は毎日笑っていられる。南くんは自分の価値を分かってない!


「じゃあ、南くんも助けて、私も死なない。」

「……なんか、もういい。」


ん?

なんで?なんで呆れてるの?
でも、見上げた横顔がなんだか少し微笑んでるような気がしたから、


いっか。
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