南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )


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「ご馳走様でした!長々お邪魔しちゃって…ショコラすごく可愛かった。連れて来てくれてありがとう。」


「連れて来ないといつまでもうるさそうだし。」

「そ、そんなこと…あるかもだけど。乙葉ちゃんも、ありがとう!お話楽しかった!」


靴を履き終えた私は、玄関に並ぶ南くんと乙葉ちゃんに挨拶を済ませた。


「こちらこそ!佑麻さんとのおしゃべり楽しくて、つい引き止めちゃってごめんなさい。気をつけて帰ってくださいね!」


乙葉ちゃんって、なんていい子なんだろう。本当に毒舌極まりない南くんの妹なのかな?怪しいレベルでいい子だ。

いや、決して南くんを貶してるわけじゃ…


「じゃ、南くんまた明日!乙葉ちゃんもまたね!お邪魔しました。」


最後まで無言のまま何かを考えているような南くんと、最後まで笑顔の乙葉ちゃんに軽く手を振って


ーーガチャ


久しぶりに外の空気を感じた。


あー、楽しすぎた。初めての南くんのお家。…乙葉ちゃんのおかげでリラックスして過ごせちゃった。


ショコラもすごく可愛かったし、懐いてくれて良かった。


あー、なんかさっきまで一緒にいたせいか、1人の帰り道がやけに寂しいなぁ。
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