南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )
「……私は、南くんだけ本当に大好き、です。」
「…なに、急に。」
不審がられたかな?
タイミング…間違えたかな?
でも、
「今、伝えたいと思ったから」
伝えられるときに、ありったけの愛を伝えていたいじゃないか!!
南くんとこうしていられる今が、当たり前なんかじゃない…ってこの前 教わったから、もう言葉を躊躇してる暇なんてないもん。
「っ、」
「…それに、伝えないと南くんに”本当に俺のこと好きなの?”って言われるし。」
「ほんとやめて。似てねぇし。」
少しだけ南くんの声真似をした私のおでこをペシッと軽く叩くと、”はぁ”とため息を吐く。
「ため息を吐くと幸せにげちゃう!ほら吸い戻して?はい、吸って〜〜吐いて〜〜」
「吐くのかよ。」
「っは!間違えた。」
つい、深呼吸してしまった私に、すかさず突っ込んでくれる南くん。
最高かよ!!
「本当、バカだよな。」
「南くんにバカって言われるの好き。」
そんな私の言葉に、呆れすぎたらしい南くんはまた深いため息を吐いた。
南くんの幸せが逃げちゃったら、その分私が幸せにしてみせる!!!
おっしゃー、どんどんため息吐いて大丈夫だよ〜〜!ばっちこーい!!