南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )
「って…もう家見えた。」
1人だと長くて仕方ない帰り道。
南くんと一緒だと、物足りない。こんなにも早いんだっけ、時間って。
「体育祭の日も来たな。」
「あ、あの節は…ご迷惑おかけしました。」
「…ほんとだよ。」
結局、私の家の前まで来てしまった。
南くんたちはどこまでお散歩行くのかな?
「南くんは、お散歩どこまで?」
「もう、戻る。」
「っ!…み、南くん…ごめん、違ったらごめんだけど!もしかして…わざわざ送ってくれたの?!」
違うよって、すぐに否定してくれたらいいのに
「なんでわざわざ声に出して言うかな。」
こんなときに限って、耳を赤く染める南くんに心臓は高鳴り続けてやむ事を知らない。