南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )


「なんか最近南くんが優しい!私、泣いちゃいそう!!」


それと同時に目頭がジーンとする。


「泣かれたらまじ迷惑。」


そ、そんなこと言われたら、私の目頭さん頑張って涙なんか打ち消しちゃうもんね!!


「送ってくれてありがとう!!南くん大好き!私 幸せすぎて今日は寝れないかも。」



「せいぜい寝坊には気をつけろよ。」


そう呟くと、ショコラを連れて今来た道を戻って行ってしまう南くん。


「キャンキャンッ!」


「またね!ショコラ〜!南くん、アイラービュー!!!」


その背中に愛を叫べば”近所迷惑!”と言わんばかりの形相で睨まれてしまった。


あーー、もう今すぐベッドにダイブしたい!!!あの眼差しがたまらない。鼻栓しないと鼻血があぶない。100均に鼻栓って売ってるかな?

今度買いに行こう。


何気ない日々も、南くんのおかげで輝いて見える。


最近、南くんがこんな私なんかにも少し優しい。…もしその優しさが、私にだけの特別な物ならいいのにな。

そんなことを考えながらきっと


私は今日も眠りにつく。
どうか甘い甘い南くんとの夢を見れますように…。
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