南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )
「はぁ、はぁ…」
ダッシュしては50mで疲れ、歩いて呼吸を整えてははまたダッシュして…
やっと着いたー。
もう既に1時間目の授業は終わっていて、次の授業までの休み時間。
先生いなくて助かったー!!
「あ!佑麻ちゃん!!!」
「あ、茉央ちゃん、おはよう〜!寝坊しちゃってさぁ」
教室に入れば、私を見つけた茉央ちゃんがすごい勢いで走ってくる。
そんなに私がいなくて寂しかったの?
もう寝坊なんてしないから今回は大目に…
「そんなことはどうでもいいの!!」
「そ、そんな…こ、と?」
私がいなくて寂しかった…なんて、都合のいい解釈だったみたいです。
ちょっと、いやかなり凹む。
「南くん!さっき呼び出されちゃったよ!!多分 空き教室! 」
……え?
呼び出されちゃった?南くんが?
「…そんなの、いつものことじゃん。」
何をそんなに慌ててるんだ。
南くんが告白されてるなんて、別に日常茶飯事。もう慣れちゃったよ。