南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )
「あ、あの…私、南くんと一緒になれなくてもいいの!!」
いや、それは嘘。
せっかく同じクラスで、一緒の班になるチャンスがあるって言うのに
一緒になれなくてもいい!なんていうのはすごい大嘘。
でも、茉央ちゃんと一緒ならそれでいい。これは本当。
修学旅行は恋<友情
つまり、南くん<茉央ちゃん!!
「だから、私「佑麻……。」
グイッと後ろから抱き寄せられて、頭は真っ白になるけど
振り返らなくても分かる、この匂い。大好きな南くんのシトラスの匂い。
「佑麻は俺の班がいいんだよな?」
「へ…?あ、いや私は…茉央ちゃ「素直に俺の班がいいって言えば。」
「っ、南くんと同じ班になりたい…です。」
「だって。悪りぃな、嶋中。」
な、何だ。
今一瞬、火花が…飛びませんでした?
み、見間違いかな、青い火花がバチバチッと…
そ、それより…最近 こんなシチュエーション多すぎて若干慣れてきちゃってる事を怖いとすら思ってるんだけど
私、南くんに後ろから…抱きしめられてます???
いや、そんなガッチリじゃないんだけどね?軽く引き寄せる程度なんだけどね?
そんで、周りの女子の視線が痛い…痛すぎて消えたい。