南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )
「……別に。」
嶋中くんの質問に、やっと私を解放してくれた南くん。
あ、なんか寒い。
南くんの体温が恋しい。
「……じゃあ、俺本気出すから。」
”いいよね?”と続けた嶋中くんと目があって体に緊張が走る。
さっきからこれはどんな展開だよ。
私、そんなに班にいたら面白いのかな?盛り上げ担当?あいにく宴会芸とかまだ持ち合わせてないのに…
こりゃ期待を裏切れない。
今日から毎日 練習しよ。
「…同じ班は諦める。でも、覚悟しといて…森坂。」
「は、はい!!」
「はいじゃねぇ、ばか。」
「え…、違うの?」
嶋中くんのよく分からない言葉に、勢い余って返事をすれば、南くんにドスの効いた声で怒られてしまった。
「佑麻ちゃん、この状況でその反応は…鈍いっていうか、頭悪い。」
「え!茉央ちゃんまで私に毒吐くの?なんで!?」
周辺人物から同時に深いため息が聞こえたけど、ため息つきたいのはこっちだからね!!