南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )
『そうじゃなくて、電話……切りたくなくなる。』
「っ!?」
耳元で低く響く南くんの声は、どこか切なげで…それでいて良く澄んでいる。
急に聞こえてきた甘々な言葉に思わず自分の耳を引っ張ってみたり、夢じゃないのか?と何度も何度も目を擦った。
結果
「ゆ、夢じゃない…。」
『夢でたまるか、俺がこんだけ…』
そこまで言ってやめてしまう南くんに聞き返そうと思って口を開いたのに
次の南くんの言葉によって、私は再び口を閉じた。
『佑麻の電話の声、結構 好き。』
「っ!!!///」
ダメだ、この人危ない!!
人を簡単に殺せる、いや、私を簡単に殺せる!!
なんなの?なんでなの?
なんでこんなにかっこいいの?
胸がキュンって…それからギューって。
もう、この人から逃れられる日なんて来ない気がする。ううん、お願いします、一生捕まえててください!!!