南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )
「み、みみみ南くん…たまに甘過ぎて私、心臓保たなそう…」
キュン死にさせられたらどうしよう。こんなにも好きにさせておいて、どう責任取ってくれるつもりだよ!!
『いいよ、保たなくて。』
「っえ?!意地でも保つよ!ずっと付きまとってやる!!ゾッコンです。」
そうだ、南くんに例え好きな人ができて、その人と両思いになって、いつか幸せな家庭を築いたら…
その幸せを私はさらに見守ろう。
え?自分が相手になるつもりはないのかって?…そんなの!!なれるもんならなりたいに決まってるじゃんかーー!!!
『…佑麻、修学旅行先では気をつけろよ。』
「ん?…南くんの格好良さに?」
『……もう切る。じゃ。』
自分の言いたいことだけ並べて、一方的に電話を切ろうとする南くんに一言物申したいのに
切られる寸前に、私が南くんに届けた言葉はやっぱり
「み、南くん!大好き!おやすみなさい。」
愛の言葉でした。
まさかのお兄ちゃんポジションだと思ってた(同級生だけど)工藤くんと、嶋中くんに告白されて、ちょっと気持ちが浮ついてたけど
やっぱり、私には南くんしか見えない。