南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )



ーーーーーーーーーー


あれから、早いもので10日なんてあっという間に過ぎて行き…ついに今日は南くんとデートの日(勝手にデートのつもり)。


そして、



【黒崎ちゃん▷
佑麻ちゃん17歳おめでとう(*^_^*)】

【茉央ちゃん▷
Yumaちゃんハピバ祝17th\( ˆoˆ )/♪】



「【ありがとう(ノ∀`*)♡】っと、送信!!」


今日は私の17歳の誕生日です。



いつもより早起きして、髪は緩く巻いた。メイクもほんのりしたし、少しだけ香水も振った。


お気に入りのワンピースを着て、それに合うダッフルコートを羽織る。


「お母さ〜ん、行ってきます!夕飯までには帰るね?」


リビングのお母さんに声を掛ければバタバタとお母さんの走ってくる音がする。


「佑麻!誕生日おめでとう。今日の夜は佑麻の好きなもの作るからね?」


私は家族が大好き。

とても大事にされてるって、心から思える。


「ありがとう!お母さんの作るものは全部好きだよ。あ…もう時間!行ってきます!」


「ふふっ、行ってらっしゃい♪」



お母さんに見送られて家を出た私が目指すのは、待ち合わせ場所の噴水広場。


私と南くんの家は割と近いけど、待ち合わせ場所を決めて、デートっぽさを演出したかった私のワガママです、はい。


昨日の夜、初めて南くんからメッセージが届いて心臓が止まるかと思った。



【明日、10時でいい?】って、たったそれだけのメッセージを何度も何度も読み返してはニヤけて、

なんて送ろう!絵文字入れる?…いや顔文字?……シンプルが好きかな?なんて散々迷った挙句【いいよ!】なんて、そっけない文を送りつけて後悔。


そんな私は、その後届いた南くんからの【りょーかい。おやすみ。】ってメッセージで鼻血が出た。
< 224 / 288 >

この作品をシェア

pagetop