南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )



お、おおおやすみって!!!

って、興奮し過ぎて鼻血が出たなんて南くんには知られたくなくて

【おやすみなさい( ´ ▽ ` )ノ】

って、穏やかな顔文字で返信。


まさかこの瞬間に鼻血を流していたなんて誰も思うまい。フハハハハ。



「っ、い、いる!」


急いで来たつもりだったのに、待ち合わせ場所の噴水広場にはすでに私服姿の南くんが、スマホに視線を落としながら誰かを待っている。


………私の事なんだけどね?やばい、ニヤける!!



「み、南くん!!おはよう!今日もかっこいいね!!」


「……っ、はよ。今日もうるさいね。」


ガーーーンッ


17歳の誕生日、好きな人から言われた最初の言葉は「うるさい」でした。



「でも、まぁ…合格。」

「…へ?…合格?」

「似合ってるって意味、分かれよ。」

「に…似合って…っ///」


照れたように視線を外され、意味を理解した私もまた同じように照れてしまう。


なななななななにこれぇえ!!

こんなの、付き合い始めのカップルみたいじゃん!照れるニヤける死ぬぅ!


「……で?どこ行く?」


「あ…えっと、南くんとケーキ食べたい
。」


「………俺は、夜もケーキ食うんだけど。」



…っは!
そうだった、今日は乙葉ちゃんの誕生日だもんね、南くんは夜もケーキを食べるのか。


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