南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )
「…私も…呼びたいよぉ…うぅ〜…」
「……ん?」
やっぱり、どうしても
「…うっ、うぅ……瀬那くんって…呼びた…ひゃあっ!」
最後まで言わせてもらえなかった私の言葉は
「っ…何でそんな可愛いの。」
「〜〜っ///」
南くんの体温に包まれて、溶けて消えてしまった。
代わりに聞こえたのは、私ごと溶かしてしまいそうなくらい甘い甘い南くんの声。
「……呼んで、名前。」
「〜〜っ、せ……な、くん。」
もう頭は回らない。、
恥ずかしさと…南くんから伝わる体温の心地よさとでどうにかなりそう。
「”くん”いらない。もっかい。」
耳元で呟かれた言葉に、やっと嗚咽が治ったらしい私は従う。
「……瀬那。」
名前を呼ぶのと同時に見えた、意地悪く笑う南くんの顔。
——————グイッ
「…んっ!」
それと、ほぼ同時に降ってくるのは…南くんからの甘いキス。