南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )
だ、誰のこと待ってるんだろ?
もしかして、浅井さん…とか?
え、南くんて浅井さんのこと好きなのかな?…でも、浅井さんに対しての南くんの態度…明らかに優しかったよね。
そんなことを考えながら、自分の下駄箱へ上履きを入れる。
な、な、なんで?南くん、すっごい見てない?見てるよね?
もしかして…私に用事、とか?
私のこと…待ってたとか!!
「…片瀬。」
「…え?」
……南くんが声をかけたのは、私…の隣の茉央ちゃんだった。
自分に用事かも。なんて、勘違いすぎて恥ずかしい。穴があったら入りたい。いや、全力で穴を掘ってでも入りたい。