南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )


応援しなきゃ!!
あわよくば私のことを借りに来てくれないかな。

なんて、淡い期待を抱いてみたり。


「あ!南くん!」

「何?」


借り物競争の列に並ぼうとする南くんをやっとの事で見つけ、声をかける。


ダルそうに振り向いて私を見下すその視線ですらかっこいい。これ、罪だよね?ね?


「頑張ってね!いつでも走れるように準備体操しておくから♡」

「絶対お前とは走らない。」

「えぇー!なんで?なんでなん、」

「うっさい。」


うぅ、撃沈。
応援虚しく…でも、無視はされなかったし!進歩だよね…?


うん!進歩です!

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