南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )
「…な、なんでいるの?」
「……たまたま通った。」
「そうなんだ。」
わざわざ競技が終わったばかりの南くんがたまたま…通るにしては、ちょっと不思議な位置に私はいるけれど、
きっと、南くんがたまたまって言うのならそうなんだろう。
だって、南くん私のことを好きじゃないし、わざわざ私に声をかけるために来てくれた…なんて都合のいい夢物語だよね。
「変な時は自分の都合のいいように考えるくせに、自分に会いに来たのかも…とか考えねぇの?」
「……だって、南くんだよ?私に会いに来るなんて99%ないよ。」
「…へぇ。」
出た。南くんの”へぇ”
何かあるとすぐそれ。告白に対しても繰り出してくる程、多用してくる。