南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )
こうやって、結局優しいのが南くんだから…これまで諦めも悪く南くんに片想いをしているわけだけど
こんな思わせ振りな態度ばかりな南くんに一体、私の心臓はどこまで持つのか心配。
「…南くん、大好き!!!」
「…うっさい。黙ってろ。」
「でも好きなんだもん。」
「ほんと、それしか言えねぇのかよ。」
言えない。
南くんのこと、大好きで仕方ない。
この気持ちはずっと変わらない。もし仮に、南くんに嫌いだからもう関わるなと言われたら
さすがの私も付きまとうのは諦めよう。
でも、好きな気持ちはきっと、ずっとずっと変わらない。
「心配してくれてありがとう、南くん!」
「はぁ?自惚れんな。誰が誰を心配したんだよ。」
「南くんが、私を!」
「ない。」
ガーーーン。
つ、冷たい。保健室まで運んでくれたくせに冷た過ぎる。
「でも……」
「ん?」
「頑張れって俺が言ったせいで、保健室行くの我慢したんなら…って。ちょっと罪悪感。」
「…ち、違うよ!!南くんの応援嬉しすぎて自分の体調不良に気付かなかったんだよ!」