南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )


……にしても、1人は心細い。


目の前には相変わらず女子に囲まれてる南くん。


反対を見れば、楽しそうに話す茉央ちゃんと宮坂くん。


そして、それを少し離れた場所で見守る私。


何これ。


ジュースも空になったし、注ぎに行こうかな〜…なんて思ってた頃


「森坂、ちゃんと食べてる?はい、これ持ってきたから食べて。あと、ジュースも。」


「わ、ありがとう!嶋中くん。」


ナイスタイミングで登場したのは、嶋中くん。


さすがクラス委員、周りがよく見えてるんだろうなぁ〜なんて感心していると、ストンッと、隣にそのまま腰を下ろした。


さっきまで茉央ちゃんが居たそこに、今度は嶋中くんがいる…なんて不思議な光景なんだ!!!


でも待てよ?これは救世主じゃない?


考えてみろ、佑麻。

お前は今、まさかのボッチと言う哀れな存在。つまり、嶋中くんが隣に座ってくれた今

ボッチから解放されるんだぞ!!


ありがとうございますぅぅう!
実は心底寂しかったんですぅう!


と、心の中でひれ伏しながら、この際だから仲良くなろうと考える。
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