南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )


「森坂って、無自覚なの?」

「え?何が?無自覚?…いやいや!南くんを好きなのはとっくに自覚済み、っ!!」


言い終わる前に、いきなりグイッと手首を掴まれ引き寄せられる。


ななななんじゃこの状況〜〜!!


至近距離すぎるんですけどっ


「その自覚じゃないんだけどね。」

「〜〜っ!」


何事もないかのようにニコッと笑われ、私の心臓が南くん以外にドクンドクンと速くなるのを感じている。


こ、これじゃ南くんに合わす顔がないよぉ!


「そのパーカー、南のだよね?来た時、あいつ着てるの見た。」

「あ、うん…多分、私の水着姿なんて見たくないってこと…かな。」


言っててかなり虚しいけど、ハハッと笑って見せれば


「森坂の水着姿…可愛いかったのに。もったいないよ?南のパーカーなんか脱いじゃいなよ。」

「〜〜っ!!い、いや…あの、」


そんな直球な言葉と、目と鼻の先にある嶋中くんの顔にタジタジ。


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