南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )
ど、どどどうしよう。

どうにかこの状況から抜け出さなきゃ、心臓が持たない!!


「ねぇ、森坂…」


そう言いながら私の着ている南くんのパーカーのファスナーに手がかけられる。


「あ!まっ…嶋中く、」


「おい、変態。勝手に人のもんに触るな。」


ーードクンッ


顔を見なくても分かる、この声は間違いなく…私が大好きな人。

その声の主は、そのまま私の背後からファスナーへと手をかけていた嶋中くんの手を払いのける。


ってか…人のもんに触るなって!!!!!!


そ、それって私のことですか?!

南くんっ!!!!!

未だに状況を把握しきれないながらに、脳内は薔薇色。


ついに、ついについに!南くんの俺のもの宣言キタァーーー
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