BLACK BLOOD


テーブルにご飯をおいて部屋を出ようとすると、


「言葉も喋れねぇのか!あの女と同じだな」

後ろからケラケラ笑いながら喋っている男


その言葉に体が反応して男を睨む。


私のことは何て言ってもいいけどお母さんを侮辱するなんて許せない


「なんだぁー?その反抗的な目は」

イライラしたのか熱い味噌汁を投げかける。


「っ…」

予想以上に熱くて火傷したんじゃないかと錯覚する

それでも何も言わない私に飽きたのか舌打ちをして部屋を出ていく。

「汚したもん片付けとけ」

すれ違いざまに肩で体を押される。

踏ん張っていなかった私は簡単に崩れ落ち、それを見て満足したのかフンッと鼻を鳴らして歩いていく。


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