BLACK BLOOD
…=…=
「ここが体育館で、ここを降りればトレーニング室とシャワー室があるの。」
「おっけー。これで全部?」
「細かいとこはまだだけど、大体は」
今日もササキに案内をしてやっと一通りは終わった。
「ありがとう。助かったよ」
「どういたしまして」
じゃあ帰ろっか、というとき、
ガッ
「何だ」
ササキの低い声に驚いて振り向けば、男が後から振りかざした腕をササキは前を向いたまま片手で受け止めていた。
「お前っ…。よくのうのうとここに居れるな!!」