BLACK BLOOD
え……?
そう男が言った瞬間ササキが重い一発を腹にいれて気絶させる。
驚いてササキを見れば少し苛立っているようで、私の腕をつかみズンズンと歩いていく。
「ササキ!?」
まるで声が聞こえていないようだ。
私は走ってササキの前に立ち頬を叩く。
パシンッ
我に返ったのか、ハッとして俯くササキ
「……悪い」
か細い声は震えているように聞こえた。
「話聞かせて」
ササキが頷いたのを見て屋上へと連れていった。