BLACK BLOOD
「なんで俺に言ったの?」
「だってササキのこと知るなら私のことも言わなきゃだめかなって」
「それにしても、あんな軽く言うとか」
「別に重要なことじゃないし」
今日は風が温かくて気持ちいいな…。
なんだか寝ちゃいそ…「重要なことだろ!?」
「!」
能天気に風を感じていたら急にササキの怒りを含んだ声が耳に突き刺さった。
驚いて目をぱちくりしていると、
「あっ…、ごめん…」
気まずそうに目をそらす。