本当の君って!?
「はーいはーい。席つけー。今日は転校生を紹介するぞ。」

先生はさっさとチョークを手にとって転校生の名前を書き始めた。


「松山卓也だ。入って来い。」


「よろしくお願いします。松山です。」

あたしの心はノックアウトされなかった。だってごくふつうの
男の子だもん。

イケメンってほどでもないし・・

背はたかくって、ちょっとぶかぶかすぎたズボンはいて、
茶髪でちょっと盛ったような髪型で・・

って・・・・・・・



ちょーーーかっこいいじゃん!!!!

何!?まさにこれをイケメンと呼ぶんじゃないの!?

あたしは目が離せなかった。

男子は普通にただぼーっとしてて、女子たちはキャーキャー言ってる。

「えっと、じゃあ松山は後ろから二番目の席ね。」

「はい。」

松山君は教卓から下りてゆっくりとあたしのとなりに近づいてきた。


ドキドキが止まらない!!
< 2 / 18 >

この作品をシェア

pagetop