君の笑顔を額縁に
「あ、忘れてた。」
男子は、思いだしたようにいった。

「自己紹介してなかったよね。俺は、2年2組の有馬周平です。生徒昇降口ちかくに、飾っている絵が僕の絵なんだけど、知ってるよね?」

えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?私の、好きな絵の作者が目の前にいるの?しかも、私に絵のモデルを頼みに来たの!?ごめんね!怪しいやつとか思って。

私は、有馬くんの両手をガシッとつかんで

「もちろん、やります!よろしく、有馬くん!」

有馬くんは、にっこり笑って

「こちらこそ、よろしくお願いいたします。菱川さん。」
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