てるてる坊主



「バスの中から、あなたが見えるの。
 すっごく気持ち良さそうに、
 楽しそうに自転車に乗ってるんだ。
 だから私も乗ってみちゃった。」

「そっか。
 風が気持ちいだろ?」

わかってくれたんだ。

「うん・・・」

「なんでそんな暗い顔すんの?」

「鈍感。」

「は?」


ポツ―――

雨が降ってきた。


「好き。」


雨の日のひと時。

幸せな一瞬だった。




< 9 / 9 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

星に願いを
ちぃこ/著

総文字数/2,262

恋愛(その他)9ページ

表紙を見る
おとぎ
ちぃこ/著

総文字数/29,910

恋愛(その他)116ページ

表紙を見る
sunflower
ちぃこ/著

総文字数/83,542

恋愛(その他)271ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop