恋愛方程式。
滴がぽつり。
ぽつりと一滴。
梅雨入りしてまだ数日の今日、ザー、という雨の音が外から絶え間無く聞こえている。
「明歌音、行こう。」
今日は自慢の親友、美陽と図書館でテスト勉強をする約束をしていた。
何故かと言うと、ウチの学校は今テスト期間真っ只中で、部活動で残っている人も居らず、全校(特に3年)が勉強まっしぐらな時期だった。
今日行く図書館は学校からそこまで遠くなく、充分歩いて行ける距離だったので美陽と共に傘を差しながら道を歩んでいった。
「美陽は好きな人とか居ないのー?」
「本当、明歌音その話好きだよね。
いつも言ってるけど好きな人なんてこんなくッそレベル低い高校に居るわけ無いじゃん。」
「えー?じゃあ牧野さんは?
学年トップだしかっこいいって前の席の子が言ってたよ?」
「てか前の席の子ってっ。名前覚えてないの??」
「うーん、何さんだったか思い出せないやっ。」
そう、私は同じ班の人の名前も覚えられないほどドジでバカ(?)で、
俗に言う、「天然」なのだ。
「ホント、これで学年上位よく維持してるよね。不思議でしょうがないわ。」
「そっかなぁ…」
「でももうこのクラスになってから2ヶ月だよ?そろそろ覚えないとガチ目にやばいって。」
「大丈夫だよ!
だって私には美陽がいるんだもんっ!」
「またそんなこと言って……。
大学行ったらどうするつもりなの!?」
「それは……
そのとき考えるよ?」
美陽は私に聞こえるようにかそれとも無意識なのか、まったくわからないが大きなため息を吐いた。
私ってそんなに残念なのかなぁ。
おばあちゃんがため息をつくのは呆れた時だって言ってたし、呆れるって「残念」ってことでしょ?
そんなたわいもない会話をしていると、いつの間にか図書館に着いていた。
「明歌音、行こう。」
今日は自慢の親友、美陽と図書館でテスト勉強をする約束をしていた。
何故かと言うと、ウチの学校は今テスト期間真っ只中で、部活動で残っている人も居らず、全校(特に3年)が勉強まっしぐらな時期だった。
今日行く図書館は学校からそこまで遠くなく、充分歩いて行ける距離だったので美陽と共に傘を差しながら道を歩んでいった。
「美陽は好きな人とか居ないのー?」
「本当、明歌音その話好きだよね。
いつも言ってるけど好きな人なんてこんなくッそレベル低い高校に居るわけ無いじゃん。」
「えー?じゃあ牧野さんは?
学年トップだしかっこいいって前の席の子が言ってたよ?」
「てか前の席の子ってっ。名前覚えてないの??」
「うーん、何さんだったか思い出せないやっ。」
そう、私は同じ班の人の名前も覚えられないほどドジでバカ(?)で、
俗に言う、「天然」なのだ。
「ホント、これで学年上位よく維持してるよね。不思議でしょうがないわ。」
「そっかなぁ…」
「でももうこのクラスになってから2ヶ月だよ?そろそろ覚えないとガチ目にやばいって。」
「大丈夫だよ!
だって私には美陽がいるんだもんっ!」
「またそんなこと言って……。
大学行ったらどうするつもりなの!?」
「それは……
そのとき考えるよ?」
美陽は私に聞こえるようにかそれとも無意識なのか、まったくわからないが大きなため息を吐いた。
私ってそんなに残念なのかなぁ。
おばあちゃんがため息をつくのは呆れた時だって言ってたし、呆れるって「残念」ってことでしょ?
そんなたわいもない会話をしていると、いつの間にか図書館に着いていた。