隣にはいつもキミ
記憶
私は病院に着いてからもずっとずっと
葵の手を握っていた。

お願い・・・早く目を覚まして・・・。

そのときっ―。

「んん・・・。」

「葵!大丈夫なの??」

「君・・・」

いつもとなんか違うなぁ。

「誰?」

「っだ。誰って愛理だよ?
 どうしたの??葵?」

もしかして・・・・。

記憶喪失?!

「目を覚まされたのですか。」

「先生!(医者)」

「っあ。あの。」

私は先生にさっきのコトを話した。

「う~ん。軽い記憶喪失ですね~。」

「そんなっ―。」

私は葵を見た。

すると葵は私の顔を見てニコッと笑ってくれた。

記憶喪失ってことは、

私との思いで全部?

小さい頃の思い出も?!
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