隣にはいつもキミ
「あら!愛理ちゃん!大きくなったわねぇ。
 何年ぶりかしらね(笑)」

「そうですね(笑)」

「はい。これ、お茶。ゴメンねぇ。
 葵ったら自分で取りにこればいいのに。」

「いえ。いいんです。」

私は再び葵と彩さんのいる部屋へ向かう。

もう少ししたら帰ろうかな。

入りたくないな・・・。


あ・・・。ちょっとドアが開いてる。

何してるかな・・・。

そして私はドアの隙間を除いてみた。

「ぇ・・・。」

信じられないコトが起きていた。

信じたくない・・・。

「キス・・・して・・・る。」

微かに聞こえてくるキスの音・・・。

やっぱり・・・付き合ってるんだ。

どうやって入ろう・・・。

「ちょ。愛理戻って来たらどうすんだよ。」

「だってぇ・・・。」

今だ!

ガチャ―。

「お茶持ってきたよ・・・。
 おばちゃんとずっとしゃべってて(笑)」

「そうなんだ。いまだに仲いいんだな。」

気まずい空気だな・・・。

「あたしそろそろ帰ろうかな。」

「分かった。んじゃぁまたメールする」

「うん。じゃあね。葵・・・。」

そういい残し私は急いで家に帰った。


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