風を浴びて
教えてください
そんなことがあり、今日が婚約して2年目だった。

病院は長期型の入院施設で、お金はかかるもののなんとか今まで過ごせてきた。
由奈は施設の看護婦さんとも仲良くなり、気晴らしにと何人かと一緒に出掛けたりもするようになっていた。

今日は心配していた看護婦さんにいきなり呼ばれて、仕事終わりに飲みに来ていた。

指定された居酒屋に由奈が来ると、看護婦さんたちがにこにこしながらこちらに手招きしていた。


「ごめんなさい、遅くなって」

「いーのいーの!先、飲んじゃってたからww」

「そうそう!さぁ座って座って!」


由奈は言われるがまま席につき、当たり前のようにビールが運ばれてきた。


「ささ!由奈さんも来たことだし、改めてカンパーイ!」

「カンパーイ!」


三人ともジョッキのビールを乾杯と共にあっという間に飲み干した。


「あー!」

「うまいわぁ!」

「ぷはぁー!」

「今日は由奈さん飲みっぷりがいいね!」

「えへへ、二人だって結構飲んじゃってるじゃないですかぁ」

「でしょでしょww」


それからあっという間に時間は過ぎ、由奈をのぞく二人はぐでんぐでんに酔っていた。
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