ハニーミルク。


「よかったぁ….……。
須田さんが運ばれてからずっと目を開けなかったからすごく心配で。

….…はい、これお水。」

「あ、ありがとうございます…….…。」


そっか、あれから誰かが私を見つけてくれて保健室まで運んでくれたんだ….…

水をゴクゴク。と一気に飲み干すと、

近くにあった時計を視界に入れる。


「もう15時………………」

「さっき予行練習が終わって皆んな帰ってるんだけど、
須田さん、ちょっと時間ずらして帰る?」

「あ、はい、そうします……。」

「そうね、そうした方が良い。

でも偉いね、予行練習、途中まででれたなんて。」


先生の言葉に「最後まで行ける気がしたんだけどなぁ……」なんて言葉を零して下を向く。

皆んな、当たり前のように参加する
体育祭の予行練習。

だけど、私は参加できない。

参加することも、当たり前じゃない。
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