ハニーミルク。


『須田さん、大丈夫だった?
今日の昼….……。』

「え?あ、は、はい………?」

『あ、そっか。須田気絶してて覚えてないのか。

俺、予行練習の途中で水道場に行ったら、
須田さんが倒れてるの見つけて、保健室まで運んできたんだ。』

「…….………っ!」


先輩の言葉に胸がドキっとする。

じゃ、じゃあ、あれは…

お昼に見たあれは、幻じゃなかったんだ…….…!


「あっ、あの時は、ありがとうございました…….………っ!

わ、私、2年生の須田皐月って……….…ーーー」


お礼に、挨拶をつけたそうとした途端、

急に先輩が私の手首をぎゅっと強い力で握って
先輩の方に引っ張っていった。

< 24 / 29 >

この作品をシェア

pagetop