ハニーミルク。
『須田さん、大丈夫だった?
今日の昼….……。』
「え?あ、は、はい………?」
『あ、そっか。須田気絶してて覚えてないのか。
俺、予行練習の途中で水道場に行ったら、
須田さんが倒れてるの見つけて、保健室まで運んできたんだ。』
「…….………っ!」
先輩の言葉に胸がドキっとする。
じゃ、じゃあ、あれは…
お昼に見たあれは、幻じゃなかったんだ…….…!
「あっ、あの時は、ありがとうございました…….………っ!
わ、私、2年生の須田皐月って……….…ーーー」
お礼に、挨拶をつけたそうとした途端、
急に先輩が私の手首をぎゅっと強い力で握って
先輩の方に引っ張っていった。