ハニーミルク。



「っあ……….……….…ーーー」


突然揺れた視界。

途端全身の力が抜けて、
校舎の壁にもたれかかるような状態で
足から崩れ落ちた。


……わたし、どこまで歩いてきたんだろう……


保健室に向かっていたはずなのに、
私が今いる場所は、
保健室とはだいぶ距離の離れた、
人気の少ないビオトープのあたり。


…ずっと下を向いてあるいてたから気が付かなかった……。

もう今更戻るなんてできないし、
諦めよう。


そう思って、
私はしばらくここで
私をたまたま見つけた誰かが助けてくれるのを待つことにした。


そして、ゆっくり目を閉じる。

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