ハニーミルク。
……キュッ、キュッ。
「…….…?」
そんな状態を何分か続けていると、
聞こえてきたのは蛇口を捻る音。
あぁ…たしか、ここの先に水道場があるんだっけ……
水、飲みたい….……….…
ふと、そんなことを思って
うっすら瞼を開けながら水道場の方を見つめる。
水道場には1人の男の人が
顔をバシャバシャと洗っていた。
日が当たって水がキラキラと輝いて見える。
その人は、濡れた顔を手で吹きながら
蛇口をキュッ。と一気に締め直した。