凛々しく咲く一輪の華(仮)
2.始まり


懐かしい夢を見た。


まだ幼かった頃の。


まだ何も知らない、純粋だった頃の。


私の家はそこそこ裕福な家庭だったが、父とも母とも兄妹達ともそんなに仲が良いわけではなく、父や母に褒められようと頑張っていた。


それでもそんなに褒められることはなかった。


今となってはなんて健気なんだろうと思う。

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