凛々しく咲く一輪の華(仮)

ーAM6:30ー
ピーッピーッピーッ
ピーッピーッピーッ


「久しぶりに嫌な夢を見た。
楽しい思い出が少なかった頃の。」


呟くと、一緒に寝ていた珀(ハク)と蒼(ソウ)が心配そうに私の顔を覗き込んできた。


「カンナ、大丈夫?凄く魘されていたみたいだけど。」


「大丈夫だよ。ありがとう。」


私は珀の問いかけに答え、ベッドからおりて支度を始めた。

< 9 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop