“しちゃいけない恋”だったんです。
「ねぇ〜、真嶋く〜ん。
そんな子放っておいて、あたしと話そうよ〜。」
甘ったるい声で真嶋純輝に話しかける、ちょっと派手目の女の子。
毎日、真嶋純輝があたしに構う度、誰かがこの人に話しかけに来る。
そりゃあ、こんな完璧男、放っておく女子はいないよね。
あたしは、こんな人、全く興味無いけど。
「悪い。
俺さ、笹本と話してるんだよね。
今度にしてくれるかな。」
「…あ、うん。」