“しちゃいけない恋”だったんです。





「妃茉梨ー、教科書見せて。」



「まだ貰ってないの?教科書。」



「いや、ただ単に忘れた。」



「初日に忘れるなんてありえない。」



「だって妃茉梨が急かすから…。」



「あたしのせい?」



紫久礼は、コクコクと頷く。
そんな紫久礼がなんだかおかしくて、笑ってしまう。



「じゃあ、見せてあげるからおあいこね。
ほら、始業式始まるから並ぼうか。」



「うん。」




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